野菜ソムリエコミュニティかながわ企画「万福寺人参栽培プロジェクト」参加記録

野菜ソムリエ
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昨年の話なのですが、野菜ソムリエコミュニティかながわの参加メンバーで、川崎の伝統野菜である「万福寺大長人参」を栽培しました。昨年末に自治体主催の品評会にも参加させていただきました。

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万福寺人参栽培プロジェクトとは

「川崎市の伝統野菜『万福寺大長人参』をコミュニティメンバーで栽培しよう!」という企画です。今回で2回目の企画のようで、コミュニティメンバーである大谷さんの主宰の下、有志者を集って行われます。川崎市久末地区の農家さんの畑をお借りして、種から栽培していきます。収穫したものは毎年12月の品評会にも出します。2017年はなんと品評会で最優秀賞をとったんだとか!今年も立派なニンジンを栽培すべく、メンバーの皆さんと頑張りました!

万福寺人参について

正式名称は「万福寺鮮紅大長人参」といいます。名前も長いですね(笑)なんと根の長さ(オレンジの部分)は70センチにも達するんだとか。肩の部分は丸く、皮色・肉食共に鮮紅色で、芯の部分が細いのが特徴です。

川崎市麻生区の育成品種

現在の川崎市麻生区は元々ニンジンの産地で、昭和初期には東京で育成された品種である「滝野川大長」というニンジンが栽培されていました。この品種を基にして地元の農家の方々が品種改良を重ね、万福寺鮮紅大長ニンジンが生まれたそうです。

時代の変化とともに姿を消すが、30年ぶりに復活を遂げる

一時は農林大臣賞に輝くなどして人気が殺到した万福寺ニンジンでしたが、昭和40年頃には住宅開発に伴う農地の減少、流通面の扱いにくさ、栽培のしにくさなどの理由から栽培が途絶えてしまったのです。それからは今日の主流である短根ニンジンが多く栽培されるようになりました。

それから約30年の月日が経ち、麻生市民によって結成された「万福寺人参友の会」によって、1999年から栽培が再開されました。それ以来、栽培経験者や家庭菜園愛好者が参加し、それぞれの畑や市民菜園で栽培が行われています。

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プロジェクト始動(栽培から収穫まで)

7月に播種

播種の適期は梅雨明けということで、7月の中頃に第一回目の種蒔きをしました。昨年の夏は酷暑でしたので、日が登りきらないうちに作業を終わらせたいということで8~10時くらいに作業してました。

根を長くさせなければいけないニンジンなので、深いところまでスコップで掘って土を柔らかくしといてやらないといけないんですね。深さ50センチくらいを目指してみんなで交代しながら掘りました。そしてその土をまた元に戻す。中心が高くなるように土を盛ることで、種を撒く部分に水が溜まらないように高さを作ります。これをウネを作るといいます。

ニンジンの種です。私も初めて見たのですが、ニンジンの種は赤くてとっても小さいんです。今回は筋蒔きという方法で撒きました。

撒いてる時の私です(笑)メンバーの方に撮っていただきました。

撒いたところへたっぷり水やり、乾燥しないよう段ボールを上に被せる。あとは発芽を待つのみです。ニンジンは発芽すれば栽培の5割は成功と言われるほど、発芽させるのに苦労する野菜だそうです。

猛暑と少雨の影響で育成が停滞

昨年の夏はご存知の通り、雨が全く降らず暑い日が続きました。全国的にも干ばつの被害が多く出て、農作物は多大なダメージを受けました。その影響は万福寺人参にももちろんありました。
翌週、ほとんど芽が出ておらず。。初日に被せた段ボールが翌日の強風によって飛ばされ、酷暑で土がカラカラになってしまっていたことが原因だったようです。
仕方なく、再播種を行いました。どうか少しでも雨が降りますように…皆祈るばかりでした。

3週目にして、無事に発芽!

8月の上旬、畑に行くと発芽していました!

大きい方が一度目の播種で、小さく出ているものは再播種したものでしょう。ニンジンの葉っぱ、細長くギザギザしていて可愛らしいですよね(*^^*)

ニンジンは雑草に負けやすそうで、しっかり草取りしてやる必要があります。そして、すぐに間引かずに「共育ち」させるのが序盤のコツだそうです。

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間引き作業

8月後半~11月の間で5回程、間引きを行いました。

私自身はプライベートが忙しく(資格試験やら新婚旅行やら)少し間が空いてしまい、10月初旬に久しぶりに畑へ行きました。すると物凄い葉の量で、前回の景色とのギャップに驚きました!2ヶ月でこんなにも成長するなんてすごい!

前日の台風の影響ですこし葉が折れているものもありましたが、それでも中心のは葉はとてもしっかりしていました。この日は茂って混み合っているところを間引いて2〜3本立てにしました。

写真は選別しながら間引いてる私。なんかすごい根暗そうな背中ですね(笑)

大量の間引き菜!この日は三人しかいなかったので、山分けしてもかなりの量でした(笑)ひょろ~んと根がしっかり伸びてますね。これがもっと栄養を吸って、あと2ヶ月でどれだけ太くなるのか…わくわくでしたね~。

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待ちに待った収穫日

仕事も入れずに物凄く楽しみにしていたのに、まさかの体調不良で参加できなかった私(´;ω;`)本当に残念でした。。LINEで送られてきた収穫日の写真を自宅で見て興奮してました(笑)

一生懸命土を掘り返しています。ニンジンの根が見えてきました。すごく綺麗に垂直に伸びてるのがわかります。根が長いために簡単に引っ張って抜けないところも、万福寺人参の栽培が大変な理由の一つなんでしょうね~。

すごい!!!!多収です!!!!一昨年ほどではないそうですが、あの酷暑の中ここまで立派に育ってくれたことに感激です(´;ω;`)スラっと真っ直ぐで、濃い橙色がとても美しいです。また採れたてで泥が付いてる感じが瑞々しくていいですね。自然のお恵み。いやー素晴らしいです。

根の部分だけでだいたい70センチ強です。人と比較すると長さがよくわかりますね。

そしてこの子を品評会に選出することに決まりました。これは中々いい評価をもらえるのでは…!?

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品評会

昨年のクリスマス前に、川崎市麻生区にて品評会が開催されました。メンバーからは私含め三名で参加しました。

会場に着くと予想以上に賑わっていてびっくり。小学生から60代くらいの方まで、幅広い年齢層の方々が参加していました。そしてテーブルには選出された万福寺人参がズラリ!

ひょろっと細いもの、二股どころかタコ足みたいなもの、くねくね曲がっているもの、真っ直ぐで美しいもの、個性豊かなニンジンたちが勢揃い。見ているだけで楽しいです。

開会の言葉、評価基準の説明などがあり、早速審査員の方々が評価していきます。審査は見た目、味、香りの三点から評価されます。

包丁でスライスして試食をされています。その間に一人の男性の手品ショーが始まるという予想外の展開(笑)

どうやら恒例行事のようです(笑)なんてアットホームなんでしょう…かれこれ30分くらいはやってましたね(笑)思っていたよりクオリティは高かったです!(失礼)

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ドキドキの審査結果

なんと!!!コミュニティかながわの名前があーるじゃありませんか!!!しかも味覚賞なんてソムリエとして光栄すぎます!( ;∀;)

ユニーク賞に選ばれていたのはタコ足人参でした♪努力賞には地元の小学生たちが選ばれていて、なんだか和みました(*´▽`*)

初めての参加だからということで、大役ながらも表彰状受け取らせていただきました!ありがとうございます!なんだか中学時代バレー部で表彰された時のことを思い出しました(笑)

最優秀賞取られた鈴木さん。いや~立派な人参です!長さは今回最長の90センチ台でしたよ!

昨年も栽培にチャレンジしたが上手くできず品評会に出せなかったので、今年は良いものができ最優秀賞までもらえて嬉しいとおっしゃってました。夏はやはり酷暑で中々芽が出ず苦労されたそうです。皆さん苦労は同じですね。

品評会がお開きになった後、自由に試食タイム。自分たちのを真っ先に食べましたが、非常に味が濃くて感動しました。元々、万福寺人参は西洋人参よりもコクのある味だそうですが、ここまでとは。やはり伝統野菜は手間がかかる分だけ品質が良く、個性も光るのでしょうね。

他の参加者に「味覚賞取った人参食べたけどとても美味しかった。どんな風に栽培されたんですが?肥料はどんなものを?」と聞かれてあわあわしてしまいました(;^_^A 特別な手入れはしていないし、肥料はホームセンターで買ったものだったので(笑)、きっと農家さんの畑の土が良かったんでしょうね。

審査委員長であり野菜ソムリエでもある成松さんに記念写真撮っていただきました!いい笑顔です♡

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万福寺人参を使った料理でお昼ごはん

待ちに待ったお昼ごはん!11時くらいからお腹が鳴って大変だったのです(笑)

毎年ボランティアの女性陣が万福寺人参のレシピを考え振舞ってくれるそうで。この日も様々な万福寺人参料理が用意されていました!

炊き込みご飯、豚汁、パイナップルとの甘煮、春巻き、白和え、バター炒め、イカにんじん、ドレッシング、シフォンケーキ…盛沢山すぎてテンション上がるー!!というかレパートリー多くて素晴らし過ぎます。万福寺人参フルコースですよ。人参だけで主食からデザートまで作れるなんて…主婦の皆様リスペクトです( ;∀;)

隣に座ったのが明治大学の農学部の学生さんで、美味しいね~ってお喋りしてました(*^-^*)農学部でどんな勉強してるの?って聞いたら一人は人参、もう一人はビーツを研究しているそう。値段の変動も観察してマーケティング的な勉強もしているらしいです。楽しそうですよね。私も今になって農学や栄養学を専攻すればよかったなーと。。大学時代は食に大して興味がなかったし、そもそも学びたいこと仕事にしたいことがなかった(^^;)なので学習意欲のある学生さんを見ると素敵だなぁと感じます。その分、私の学習意欲のピークは今きてるので良しとします!笑

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今回のプロジェクト参加で感じたこと

最後には委員会の方によって締めくくりの言葉がありました。作る人が減ってしまい、品評会の開催が危ぶまれた時期もあったそうで。そのお話をしてる時に言葉を詰まらせていらしたので、きっと私たちの知らないご苦労が多くあったんだなぁと感じました。

伝統野菜を継承していくことの重要性

伝統野菜を継承していくことは、市場流通で効率と多収性が求められるようになった今では時代の流れに逆らっていくようなものだと思うのです。けれど、それをやる人がいなくなってしまったら伝統野菜は忘れ去られてしまう。それは伝統野菜と共にあったその土地の食文化や人の営みも忘れ去られてしまうことになる。とても寂しいことです。川崎市の歴史を残していくためにも、友の会の方々にこれからも頑張っていって欲しいです!

野菜栽培の楽しさ、難しさを知る

今回のプロジェクトは、私にとって初めての農業体験でした。畑の土を踏む、土を耕す、種を撒く、間引く、収穫…はできなかったけど(涙)本当に貴重な体験だったし、農家さんがどれだけ大変な思いをして野菜を育てているのかを思い知りました。私たちは二週に一回くらいしか畑に行かなかったけれど、農業で生計を立てている人はそれが毎日。それもあの酷暑の中と思うと…本当に頭が下がります。

そして何よりの収穫は、私自身野菜を育てることが好きになったこと!実は今ではシェア畑という所で小さな区画を借りて栽培しているのです♪(シェア畑のこともそのうち記事にできたらと思います)

あんなに小さな種が立派な野菜になる。その過程にとてもパワーを感じるのです。動物と同じく植物もまた生き物。野菜を食べることも、命をいただいているということ。自分が作るようになってからそれを強く感じるようになりました。

来年もまたこのプロジェクトに参加できたらと思います。参加メンバーの皆さま、お疲れさまでした!

野菜ソムリエ
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